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モノに宿る真実
あなたの隣にある 戦争の記憶

歴史・地理

澤宮優(著)

発売: 弦書房

四六判  250ページ 並製
定価 1,980円 (消費税 180円)
ISBN978-4-86329-333-5 C0021

書店発売日 2026年08月07日
登録日 2026年06月29日

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書評情報

西日本新聞  
読売新聞  夕刊

解説

戦争の記憶を宿すさまざまなモノから現代史を再考する。*短距離ランナー、無言館の絵、映画「無法松の一生」、引揚げの碑、復権の塔、戦争考古学等から歴史の真実に迫る。

紹介

私たちの生活(それが快適かどうかは別として)は先人のさまざまな努力と犠牲の上になり立っている。特に〈戦争〉をとりまく膨大な命とひき替えに、どのような社会の変化をもたらしたのか、ということは常に忘れてはならないだろう。あの日あの時、なぜ戦死せねばならなかったのか、その行動と死に意味はあったのか。本書では、その記憶を宿すさまざまなモノから現代史を再考する。*短距離ランナー、無言館の絵、映画「無法松の一生」、引揚げの碑、復権の塔、戦争考古学等から歴史の真実に迫る!

目次

第一章 身近にある戦争の記憶



1 戦火に散った天才短距離ランナー

旧制中学時代からタイトルを総なめ/昼寝をしてロサンゼルスオリンピックを逃す/ベルリンオリンピック/いざベルリンへ/戦火の中で/戦地へ



2 無言館と故郷のえにし

偶然の出会い/やはり自分の手元に置いておきたい/夫の両親の反対を押し切っての結婚/宇土中学で美術教師に/大村大空襲/絵を無言館に預けたい



3 故郷にもあった「引き揚げ」

満州から疎開/北朝鮮へ疎開/北緯三八度線をめざして/日本へ



4 満州、朝鮮半島、満蒙開拓団、そして佐世保

写真見合い/ソ連が攻めてきた!/引き揚げ船で水葬があった/満州への思い/北朝鮮からの引き揚げ/佐世保上陸の地で/満蒙開拓団の悲劇



5 「復権の塔」と沖縄、そして命の尊厳

沖縄・ハンセン病との出会い/沖縄を追われる/復権の塔へ





第二章 検閲で切断された映画『無法松の一生』



1 検閲に翻弄された映画
悲劇の映画/削除された未亡人への告白/撮影監督 宮川一夫の思い



2 園井恵子と「桜隊」

万能女優/苦楽座と桜隊/俳優森下彰子と「無法松」





第三章 古都・奈良に遺された戦争の記憶と戦争遺跡



松代大本営に匹敵する屯鶴峯の地下壕/行政の積極的な関わりが急務/奈良山中で捕らえられた捕虜/「日本人もアメリカ人も同じ人間」/イギリスから返還された日章旗/「負の遺産」で終わらせないために





第四章 未来に記憶を伝えるために



1 市民が動く平和への活動

絵本を通して平和を伝える/大刀洗飛行場と特攻/学窓を追われた大学生たち



2 戦争(戦跡)考古学の起こり

沖縄が戦争考古学の始まりだった/奇跡で生き残った沖縄戦/考古学が核廃絶に発信/遺跡から見た本土決戦/破壊された戦争遺跡/記憶も遺跡も不安視される時代に




3 戦争体験者第二世代の使命と重荷―—負の歴史を聞き出すための力

戦争のトラウマは今も人を苦しめる/そして故郷―—ここでも捕虜虐待があった/未来に紡ぐ――工夫の一例

著者プロフィール

澤宮優(サワミヤ ユウ)
澤宮優(さわみや・ゆう)1964(昭和39)年生。ノンフィクション作家。熊本県八代市鏡町生まれ。青山学院大学文学部史学科(考古学専攻)卒、早稲田大学第二文学部日本文学専修卒。日本文藝家協会員、文化財保存全国協議会員、肥後考古学会員。日陰で生きる人々に光を当てるというテーマで、スポーツから歴史、民俗、文学まで幅広く執筆。『巨人軍最強の捕手 伝説のファイター吉原正喜の生涯を追う』(晶文社)で第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。主な著書に『イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑』(『昭和の消えた仕事物語』(ともに角川ソフィア文庫)、『集団就職』『昭和の仕事』(ともに弦書房)、『戦国廃城紀行』(河出文庫)、『世紀の落球』(中央公論新社・第三回野球文化學會賞)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

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