詩集 クロノスとカイロスⅡ
河野 妙子(著/文 他)
A5判 104ページ 上製
価格 2,530円 (消費税 230円)
ISBN978-4-86385-696-7 C0092
在庫あり
書店発売日 2025年09月25日 登録日 2025年09月18日
紹介
「青葉」
花は散り
木々のみどりは深緑へと
その姿を変える
「行く春や 鳥なき魚の 目は泪」
千住 旅立ちの地 芭蕉の句が目に浮かぶ
弾き語りピアノ音が流れてきた
仙台・青葉城・杜の都 あの人はもういない
わたしの友が逝った
今年の春にまたもや ひとり
肉声を聞くことはもうできない
ああ、涙がにじむ 夢でお逢いしましょう
花は散り
木々のみどりは深緑へと
その姿を変える
「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」素堂
季と
節き
はめぐりまた 夏が来る
2025.5.20
過去から未来へ、昨日 今日 明日へと一定方向で流れる客観的な連続した時間、クロノスの時。忘却と想起が、はたまた着想が浮かぶ心の内面の世界に貌を覗かせ、拡散する時間をカイロスと呼びましょう。一瞬や人間の主観的― 心理的な意味時間、カイロスの時です。「エクリール 書くこと」は「時の中で生きるわたしがあなたに出会う」そのことを望んでの行為かもしれません。『クロノスとカイロスⅡ』は、第三詩集に続いて画家の松永安正氏が彼の傑作「スペインの風景」画を寄せてくださった。コラボレーション……です。(あとがきより)
著者プロフィール
河野 妙子(コウノ タエコ)
1937年(昭和12年)中国・大連市で生まれる。2007年(平成19年1月)『蛾』河野妙子詩集 第一集(ALMÉEの会)
2007年(平成19年9月)『なんでもない一日』河野妙子詩集 第二集(ALMÉEの会)
2019年(令和元年)『クロノスとカイロス』河野妙子詩集 第三集(書肆侃侃房)
小九州詩人会誌(Bragi/ブラギ)
福岡文化連盟
福岡県詩人会
日本現代詩人会 上記内容は本書刊行時のものです。
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