全訳 九州記
A5判 704ページ 並製
定価 8,800円 (消費税 800円)
ISBN978-4-86656-190-5 C0021
書店発売予定日 2025年11月15日 登録日 2025年09月20日
解説
九州の戦国大名の興亡、英雄豪傑や悲運の侍たちを詳細に描いた『九州記』。刊行後すぐに絶版となった幻の名著全18巻を翻刻・現代語訳する。九州の世の全貌が鮮やかに蘇る。<絶版の経緯や原稿の本来の姿についても考察>
紹介
九州の戦国時代を活写した、幻の名著
17世紀末、筑後国二尊寺住職の春龍和尚が、
九州の戦国大名の興亡、英雄豪傑や悲運の侍たちを
詳細かつ活き活きと描いた全18巻の大作『九州記』。
刊行後すぐに絶版となり、歴史の闇に葬られた名著を翻刻および現代語訳。
九州の乱世の全貌が鮮やかに蘇る!
〈絶版の経緯や原稿の本来の姿についても考察〉
目次
■巻の一
九国伝記/菊池家、大友家、島津家の由来/菊池武光、征西将軍の宮の推戴、及び菊池合戦/義満将軍、菊池退治のため西国へ下向/筑紫探題のこと、加えて菊池と大友の合戦/三角畠の戦い/大友親綱と親繁
■巻の二
大友政親の豊前出陣/筑後合戦/陶、秋月の敗戦/高良山の戦いと河崎攻め/秋月の降参/星野親忠の西牟田城攻め/豊府三将の帰陣/陶美作守、再度肥前に侵攻/西牟田左衛門、方々へ出陣/豊州勢、再度の筑後出陣
■巻の三
馬鬼/氏姓遺恨/大神氏/唐船着岸、及び鉄砲献/菊池家の断絶、及び義鎮の肥後国征伐/大友義鑑の上洛及び殺害、加えて義鎮の家督/大内義隆の自害/大友三郎の大内家継承/毛利と陶の戦い、加えて大内義長の自害/大友義鎮と毛利家の戦い/門司合戦/秋月、筑紫の二心
■巻の四
九州の静謐、豊府の繁栄/高橋家の相続/大友義鎮の好色/大友北の方の呪詛事件、加えて義鎮の剃髪/龍造寺の由来/海蔵寺真叔和尚の殺害/住吉神社の焼失/高橋三河守の野心/斎藤鎮実の筑紫広門攻め/秋月種実の旧臣招集、加えて広門の降参/秋月城の戦い/休松の戦い
■巻の五
立花鑑載の野心、加えて芦屋合戦/原田親種、弑される/秋月の降参/大友宗麟の龍造寺攻め
■巻の六
大友宗麟の筑後高良山在陣/高橋鑑種の飛脚/多々良浜合戦/吉岡宗観の謀略/毛利勢の敗北/大内四郎左衛門の自害/高橋鑑種の降参/大友宗麟の帰陣/万寿寺の炎上/万寿寺由来、及び開山直翁和尚/吉弘内蔵助/大友の龍造寺再攻/鍋島直茂の多久城攻落/龍造寺と大友の和親/隆信の小田鎮光殺害/戸次丹後守鑑連の筑前国守護職/高橋家の別立て/土佐一条の豊州下向/彦山の由来、加えて逆儀のこと/宗麟の行跡/由原宮の放生会/物怪のこと/肥州伊万里いくさ、及び貝瀬合戦
■巻の七
大友と島津の戦い/伊東入道と島津の合戦/大友家臣のいくさ評定/大友宗麟の日州出陣/島津中書が和を乞うたこと、加えて高城のいくさ/義久の後詰め/耳川合戦/豊州勢の敗北/戸次治部大輔兄弟のこと、加えて宗麟の帰陣/蒲池宗雪の忠死、加えて橡原、伊東のこと/龍造寺の岩屋、柑子岳のいくさ、及び大友幕下諸士の反逆
■巻の八
大友義統の家督/筑紫、秋月の岩屋方面出陣/広門の出陣、加えて関内記の働き/隆信勢の筑後入り、加えて白鳥合戦/豊後勢、秋月と筑紫に挑戦/鑑連と宗像の合戦、加えて麻生の災難/鑑連、紹運の原田誅伐/隆信勢、筑後方面へ度々の出陣/高橋、秋月に挑戦/肥後国飽田合戦/託摩原合戦/肥筑諸士の大友離反/大鶴、小田部の戦死と落城
■巻の九
豊前田川合戦/日州浅岡のいくさ/児湯合/田原紹忍の肥後諸士の説得/筑後の郡主など、大友の加勢を乞う/隆信の筑後出陣/大島の船いくさ/星野と問註所、秋月に属す/鎮久逆心の露顕/鎮久の最後、加えて嫡子進士のこと/北原進士、方便を以て秋月勢を討ち取る
■巻の十
島津勢の肥後出陣/相良の連歌法師/相良義陽の最後/隆信の肥後出陣、加えて赤星の没落/蒲池鎮漣の最後/矢原合戦/鑑連、紹運の嘉麻、穂波出陣/筑紫広門の岩屋城攻め/大友、武威を失う/高槗紹運、米ノ山城を取り返す/石坂合戦/小金原合戦
■巻の十一
甲斐宗運の病死/宗像家のこと/石松源五郎の覚書、道雪の忠言/田原親実の逆心/親実の滅亡/田北紹鉄の讒死/熊群山のこと/宝陀山浄水寺の炎上/薩州の内略/筑紫広門の岩屋間者/赤星安房守の恨み/有馬の龍造寺反逆/薩摩勢の有馬後詰め
■巻の十二
有馬合戦、及び隆信の落命/島津、隆信の首を肥前に送り、肥後高瀬に葬る/道雪、紹運の筑後出陣/黒木落城/左近将監統虎、立花城を守る/戸次、高橋と波多、筑紫の戦い/道雪家臣の遠見/戸次道雪の病死/広門の宝満城攻め取り/道雪の遺骸のこと、及び紹運の帰城/島津勢、再び肥後を攻略/筑紫と高橋の和睦、加えて太閤使節の下向
■巻の十三
大友宗麟の上洛/秋月種実の薩州勢手引き、加えて仙石使者の逃げ帰り/島津勢の出陣/筑紫広門の没落/高橋統増の宝満登城/十時摂津の使節/薩州勢の岩屋城押し寄せ/岩屋城中の役所割り当て/岩屋城攻め/岩屋落城、紹運の最後/薩州両将の宝満使者、及び統増の下城/薩州勢の太宰府退陣、加えて立花の追討ち/立花統虎、星野兄弟を討ち取る/広門、大善寺を逃げ出る/高橋統増、擒となり薩州に入る/秀吉公、島津へ御書を賜る
■巻の十四
仙石、長曽我部の豊後下向/薩摩勢の豊後発向、加えて鶴ヶ城攻め/島津兵庫の阿蘇手入れ/岡の城攻め/長曽我部信親の戦死/仙石、長曽我部、及び義統の豊後退散/足達図書及び村山、梨津などのこと/柴田長門守入道父子の討死/堅田合戦/津野牟礼城及び船尾城攻め/妙林尼の守城/豊前国、所々のいくさ
■巻の十五
秀吉公、西国下向の用意/島津勢、豊後から帰陣/秀吉公の九州発向/秋月の降参、加えて豊筑諸城の落城/京勢の編制、及び立花統虎の謁見/肥前国侍などの参陣、及び肥後国一揆の退治/秀吉公の九州ご仁政、及び在陣のこと/黒田勢の耳川合戦、加えて宮部法印のいくさ/島津の降参、及び殿下の帰陣/九州ご政道と国割り、加えてご帰洛のこと
■巻の十六
佐々陸奥守の菊池城と山鹿城攻め/肥後国侍一揆、加えて茶臼山合戦/立花宗茂と隈部の合戦/隈部父子の誅伐、加えて善良のこと/宗茂の上洛、加えて本多平八との対面/小西、加藤の天草志岐城攻め/天草本渡城の攻落/日本諸軍の朝鮮出陣/高麗所々のいくさ/肥後天草一揆、加えて梅北の討取り/阿蘇宮神主の被害/太閤、朝鮮在陣諸将をねぎらう、加えて殿下の薨逝
■巻の十七
石田三成逆謀の豊前への報知/黒田如水の安岐、富来、木付城の巡見/大友義統の豊後下向、加えて如水の東方発向/大友義統の豊後下着、及び木付城攻め/木付城の後詰め/安岐城の伏兵合戦/石垣原合戦、及び首実検/義統の降参/加藤清正の出陣/清正の宇土城攻め、加えて南条と三宅の鎗合せ/八代加勢の討ち留め、加えて宇土落城/中川修理の臼杵出陣、加えて諸方逆徒の退散
■巻の十八
安岐城攻め、加えて熊谷外記の開城/富来城攻め/富来の船いくさ/富来城の開け渡し/如水の広津山野陣、及び香春、小倉両城の落城/柳川合戦、及び如水、清正の調停/如水、清正の隣国での功績、加えて九州の帰服
解説及び考察
著者プロフィール

読書メーター
