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天御中主尊の時代

歴史・地理

中村 隆之(著)

発売: 海鳥社

A5判  280ページ 並製
定価 1,540円 (消費税 140円)
ISBN978-4-86656-191-2 C0021
在庫あり

書店発売日 2025年09月30日
登録日 2025年10月02日

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解説

『日本書紀』の暦法解釈に誤りがあることは広く知られる。本書は後世の儀鳳暦による読み替えを検証し、当時の三倍暦で『日本書紀』を再読。先史から大和朝廷成立までを整理し、大陸交流の中で変化し続ける古代日本の実像を描く

紹介

暦法の誤った解釈を修正し、この国の歴史を読み直す!
三倍暦の月読暦で記述された『日本書紀』が、後世につくられた一倍暦の儀鳳暦によっていかに読み替えられてきたかを明らかにするとともに、先史から大和朝廷成立までを時系列に沿って整理。大陸との関わりの中で、変化し続ける古代日本の真の姿を浮かび上がらせる。
初期天皇の親子関係表をはじめ、研究に役立つ資料を多数収録!

目次

はしがき 3

Ⅰ 先史
岩宿時代
岩宿時代前半期(四万年前~二万九〇〇〇年前)の渡来 16
岩宿時代後半期(二万九〇〇〇年前~一万六五〇〇年前)の渡来 23
岩宿人による日本基層の文化・言語の形成 25
縄文時代
縄文時代(一万六五〇〇年前~三〇〇〇年前)の渡来 27
縄文文化の担い手 31
縄文文化圏の大陸への拡大と日本列島でのたゆまぬ技術革新 33
弥生時代 
弥生時代早期の稲作と土器・金属器文化の形成 36
弥生時代早期(BC一〇〇〇~七三〇年頃)が殷の時代 39

Ⅱ 天御中主尊の時代
奴国朝前期(弥生時代前期、BC七三〇頃~三二四年)
君主国の建国と天御中主尊の皇統二七五〇余年 44
西周の暦法(二倍暦) 50
春秋時代(BC五四七年~三六三年)の君主国 53
春秋時代の暦法 58
戦国時代(BC三六三年~二二一年)の君主国 62
戦国時代前半の暦法(二倍暦) 65
奴国朝中期(弥生時代中期、BC三二三~一年)
秦・前漢時代(BC二二一~AD七年)の君主国及び東夷諸国 68
秦の中華統一とその東北境界 72
秦の万里の長城 74
「朝鮮」という地名 76
顓頊暦以降一倍暦を使用 78
太初暦の使用 81
武帝期の領域拡大と朝鮮四郡の設置・再編 82
漢の長城 88
朝鮮の四郡の再々編(BC七五年) 90
奴国朝後期(弥生時代後期、AD一~一七九年)
倭国と奴国の領域 97
豊葦原中国(奴国)の領域と中央政権 107
天御中主尊・奴国王・金印 111
倭面土王と暦法 116
伊弉諾尊 120
三韓の領域は朝鮮半島中央部 124
後漢時代の二つの高句麗と玄菟郡・楽浪郡 127
後漢末の高句麗 134
公孫氏の支配した遼西郡・中遼郡・遼東郡・玄菟郡・楽浪郡・帯方郡と百済 136

Ⅲ 天照大神・天子・天皇の時代
『日本書紀』
日本書紀の暦年は月読暦と元嘉暦で西暦に復元できる 142
『日本書紀』編纂要領(前段 月読暦使用時期) 148
『日本書紀』編纂要領(後段 月読暦・元嘉暦使用時期) 155
記紀は継体天皇まで使用の三倍暦を一倍暦で解釈し編纂 158
天照大神の時代
邪馬台国朝(一六七~三六三年) 168
『魏志』倭人伝の邪馬台国 177
邪馬台国九州説(自説)の補足 186
狗奴国王権から大和王権へ 190
大和地方王権の系譜と皇位継承 192
台与の大駕羅国運営と新羅・馬韓(慕韓)及び高句麗・百済の動向 195
貴国朝前段(三六四~四四九年) 201
大和王権から近畿王権へ 208
垂仁・景行・成務・応神男兄王の近畿王権 213
貴国朝後段(四五〇~五二一年) 216
仁徳・允恭・雄略男兄王の近畿王権 221
天子の時代
筑紫国朝前段(五二二~六一八年) 224
近畿王権・北陸王権の合流 229
『隋書』倭国伝の筑紫国朝 233
蝦夷(北海道・樺太・千島列島)地域 240
筑紫国朝後段(六一九~七〇〇年) 244
『旧唐書』倭国伝の筑紫国朝 245
中大兄皇子(天智天皇)の近畿王権 249
天皇の時代へ(近畿朝七〇一年~)
大和朝廷の成立 252
『旧唐書』日本伝の近畿朝(大和朝廷) 254
『新唐書』日本伝の近畿朝(大和朝廷) 255

【巻末資料】
表①天照大神4代の親子関係 2
表②天皇の在位と父子・兄弟継承1 4
表③天皇の在位と父子・兄弟継承2 6
表④初期天皇の親子関係 8
表⑤初代~11代天皇紀(系譜関連の月読暦解釈年月日) 10
表⑥天皇(男兄王と男弟王)の在位年・年齢など 16
表⑦『三国史記』国王などの即位年・在位年及び暦法が異なる時代の即位修正年 18

著者プロフィール

中村 隆之(ナカムラ タカユキ)
1956年、南九州市知覧町に生まれる。防衛大学校卒業。陸上自衛隊で九州・沖縄・愛知・静岡・東京・北海道の各部隊で勤務。2011年に陸上自衛隊を定年退官。志学館学園職員勤務を経て、現在、鹿児島県姶良市在住。
著書に『邪馬台国は九州にあった 一支国放射状方式による読解法』(2010年)、『海峡国家から列島国家へ 君主国・倭国・日本国』(2020年)、『天照大神の時代 邪馬台国朝から貴国朝まで』(2022年、いずれも海鳥社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

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