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AIと人間
知の責任について

三宅善信(著/文 他)

発売: 集広舎

四六判  176ページ 並製
価格 1,650円 (消費税 150円)
ISBN978-4-86735-064-5 C0036

書店発売予定日 2026年06月10日
登録日 2026年04月30日

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紹介

——AIを語ることは、人間を語ること
  そして人間を問うことは、希望と責任を問うこと


人間はなぜ判断を手放したがるのか

「エデンの園」を不気味の谷の向こうに見た
シンギュラリティは「第二の知恵の樹」なのか
似て非なる"それ"に垣間見えてくる人間の本質とは

目次

はじめに

第1章 神とアルゴリズム ―― 知の独占はどのように崩れてきたか
 知の独占と宗教的権威
 活版印刷と宗教改革 ―― 解釈の民主化
 テレビからインターネットへ ―― 感情化される宗教と言論
 生成AIと新しい解釈権威 ―― 「第四の宗教的衝撃」

第2章 エデンの園とシンギュラリティ ―― AIは第二の知恵の樹か
 創世記第三章は「最初の技術批評」として読めるか
 シンギュラリティは「第二の知恵の樹」なのか
 「AIがそう言ったから」は責任の免罪符になるのか
 楽園の外で、人間はAIとどう生きるのか

第3章 身体なき知性の罪 ―― なぜAIは責任を引き受けられないのか
 身体なき知性という問題設定
 受肉の神学と責任
 神道的身体性と有限性
 AI倫理は誰の問題なのか

第4章 ハルシネーションと原罪 ―― 嘘・誤り・誘惑
 ハルシネーションはなぜ起こるのか
 アダムの自己弁護と原罪の構造
 誘惑・沈黙・即応性への欲望
 誤りを引き受ける倫理

第5章 バベルの塔を超える翻訳機械 ―― 宗教多元性と生成AI
 言語の多様性とバベルの逆説
 翻訳AIは宗教的権威をどう組み替えるか
 翻訳可能性の限界と神道の「カミ」
 誤解の速度、対話、宗教多元性

第6章 「人工知能」という語の語義矛盾 ―― 生きていないものは知りうるか
 「人工知能」という語は何を言っているのか
 真理ではなく生存を優先する機械
 一神教的知の理解と神道的知の理解
 語義矛盾の帰結 ―― 責任は誰に残るのか

第7章 自律する機械は罪を犯せるか ―― 自由意志と責任
 問いの立ち上がり ―― AIの責任と「自律」という語の混同
 罪とは何か ―― 法令違反ではなく、関係の断絶としての罪
 自由意志がなければ罪は成立するか ―― AIは罪の主体になれるか
 責任はどこに帰属するのか ―― 設計者・運用者・利用者・社会構造
 裁きと自由の放棄 ―― AIに委ねることの神学的危機

第8章 オートポイエーシスと生命 ―― 自律系と他律系の決定的差異
 生命と機械を混同する錯覚 ―― オートポイエーシスという導入
 認知的閉鎖と環世界 ―― 生命はそれぞれ固有の世界を生きる
 自律系と他律系 ―― AIのブラックボックス性は生命の不可知性ではない
 未来・創発・責任 ―― なぜAIは生命体ではありえないのか

第9章 見た目が世界をつくる ―― 身体・感覚・アンドロイド
 身体を通してしか世界は現れない
 アンドロイドと「不気味の谷」
 心はどのように身体へ帰属されるのか
 脆弱性・有限性・人間の再発見

第10章 AIと人間はどこへ行くのか ―― 希望・責任・神学的展望
 終章の問いと一神教的想像力の限界
 神道的世界観における「知」と「人工知能」の再定義
 責任と希望の再定義
 共在と循環としての未来像

あとがき AI時代に神道を書く理由

前書きなど

生成AIは、私たちの知を拡張する

しかし同時に、判断と責任を空洞化させるかもしれない

神話と聖書、神学と神道、生命論とメディア論を自在に往還しながら
「人工知能」という言葉そのものの矛盾に迫る

AIは罪を犯せるのか、AIは生命になれるのか
人間はどこまで委ねてよいのか
読む者の前提を揺さぶる、異色のAI論

著者プロフィール

三宅善信(ミヤケ ヨシノブ)
1958年大阪市生まれ。同志社大学大学院、ハーバード大学世界宗教研究所で学び、金光教の諸役を歴任。40年以上にわたり、世界宗教者平和会議、国際自由宗教連盟、G20諸宗教フォーラムなどを通じて国際的な宗教対話に尽力。1997年に宗教情報を扱う(株)レルネットを設立。神道国際学会理事長、日本国際連合協会関西本部理事長なども務める。著書・共著に『風邪見鶏』『イスラム国とニッポン国』『神道DNA』など。

上記内容は本書刊行時のものです。

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