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雑説 技術者の脱炭素社会

村上 信明(著/文 他)

発売: 梓書院

四六判  116ページ 並製
定価 1,320円 (消費税 120円)
ISBN978-4-87035-731-0 C0040
在庫あり

書店発売日 2021年12月01日
登録日 2021年11月04日

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書評情報

廃棄物資源環境学会誌  

解説

企業、大学で40年近く実際に関連の研究開発に従事してきた著者が、その経験を踏まえ、来るべき脱炭素社会について考察。時代の変遷、エネルギーと文明、また技術者の立場と想い等を含め、15のテーマに分けて文語文で綴る。
日々変わりゆく分野の状況に少なからず困惑しながら、時代の過渡期を見つめる技術者による、エネルギー・環境問題の過去・現在・未来。

紹介

企業、大学で40年近く実際に関連の研究開発に従事してきた著者が、
その経験を踏まえ、来るべき脱炭素社会について考察。
時代の変遷、エネルギーと文明、また技術者の立場と想い等を含め、
15のテーマに分けて文語文で綴る。
日々変わりゆく分野の状況に少なからず困惑しながら、
時代の過渡期を見つめる技術者による、エネルギー・環境問題の過去・現在・未来。

目次

 はじめに
  序
1 温暖化問題の事
2 時代の遷移の事
3 脱炭素と化石燃料などの事
4 エネルギー利用の原理・原則の事
5 用語と単位の事
6 燃やす、燃焼の事
7 人類とエネルギーの事
8 世代間倫理とエネルギーの事
9 技術者の現在の事
10 メディアとエネルギーの事
11 薪炭より石炭へ、産業革命の事
12 覧古考新の事
13 アンモニア合成と温暖化問題の事
14 エネルギー問題と経済などの事
15 脱炭素社会考、講話の事
 あとがきにかえて
 参考文献
補足資料『昨日今日いつかくる明日』読切り「エネルギー・環境」(現代図書、二〇〇八年)より
(1)CO₂低減と化石燃料枯渇対策
(2)化石燃料の枯渇

前書きなど

本書はエネルギー・環境問題、また低炭素・脱炭素技術について、今までの経緯と今後について、短くはない期間、企業また大学で本分野に関わってきた技術者としての知見と所感を記したものです。表題「技術者の脱炭素社会」にある「技術者の」には、「技術者にとっての」という意味と、一般の方にも知って頂きたい「技術者がおかれている状況としての」という意味の双方をもたせています。趣旨は最初の序に記した通りですが、「この分野の技術者にとっては当然の内容、常識の類」も多く、通常の文章にするのもためらわれたこと、「その他諸般の状況」を鑑みて、少々窮屈な構成・文体と多くの日常馴染みのない語彙を用いています。普段とは違った感覚で読んで頂き、想いを巡らせるきっかけにして頂ければと期待するところです。
(中略)今、脱炭素社会は世界挙げての目標となり、各所でなされまた今後もなされるであろう広範な議論からすれば、本書に記すところは実にその一斑にすぎませんが、エネルギー、温暖化・気候変動などの環境問題の現在、そして将来を考える上で本書が少しでも参考になれば幸甚に思うところです。

著者プロフィール

村上 信明(ムラカミ ノブアキ)
1947年、福岡県生まれ。
九州大学工学部応用化学科卒業、大学院工学研究科修士課程修了。
企業の研究所勤務をへて、2002年長崎総合科学大学工学部教授。
2011年、長崎総合科学大学、新技術創成研究所特命教授(現在に至る)。
関与した主な研究;NOx等の燃焼排ガス処理、固体電解質型燃料電池(SOFC)、燃料電池用炭化水素の改質装置、CO₂の海洋処理法、発電用石炭ガス化、草木バイオマスのガス化・メタノール合成など。工学博士。
著書『昨日今日いつかくる明日』読切り「エネルギー・環境」(現代図書、2008年)、特許、論文など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

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