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パンゲアの鍵 途上国の医療支援に挑み続ける、ある医師の軌跡

社会一般

大類 隼人(著/文 他)

発売: 梓書院

四六判  184ページ 並製
定価 1,760円 (消費税 160円)
ISBN978-4-87035-820-1 C0036
在庫あり

書店発売日 2024年12月25日
登録日 2024年11月13日

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解説

見て、知ってしまった。だから動くしかなかった。「日本では決して死ぬことのない病気で、人が死んでいく。医師としてこんな無念なことはない」災害、貧困、医療格差の中で生きる命のために、日本人医師が挑んだ現場のリアル。

紹介

見て、知ってしまった。だから動くしかなかった。

「日本では決して死ぬことのない病気で、次々と人が死んでいく。医師としてこんな無念なことはない」
ハイチ、ケニア、ブルキナファソ、バングラデシュ――。災害、貧困、医療格差の中で生きる命のために、日本人医師が挑んだ現場のリアル。苦しむ人々に寄り添い、医療支援を通じて描く「真の人間らしさ」とは何か。読者の心を揺さぶる、希望と挑戦の旅。

目次

第1章 医師への道
第2章 被災地支援で自分ができたこと、できなかったこと
第3章 まだ知らない世界へ ――地球上を駆け回る日々
第4章 再びスタートラインへ
第5章 途上国支援で出会った「本当の人間らしさ」とは
第6章 〝未来への鍵″を受け継いでいく

前書きなど

今や世界は繋がっています。国内のことだけを見ていても問題ない時代はとっくに終わり、遠い国で起きている貧困や差別、紛争などを放置していたら、自分たちの生活にもひずみが出てくるような構造になっているのです。(中略)だからこそ海外で起きていることも“自分ごと”として捉えなくてはならない。これは本書を貫くテーマの1つでもあります。

版元から一言

本書は、大類隼人医師による壮大な挑戦と支援の軌跡を描いています。著者は、日本国内外での豊富な災害医療活動の経験を背景に、途上国での医療格差や貧困に向き合い続け、理事長を務めるNPO法人Future Codeを通じて、医療支援に加えて現地の雇用創出や人材育成など多岐にわたる活動を行っています。

本書は「見て、知ってしまった。だから動くしかなかった」という著者の信念を基に、途上国の過酷な現状と日本人医師としての奮闘をリアルに描写しています。ハイチやケニア、バングラデシュなどの地で直面した医療の現実を通して、「真の人間らしさ」とは何かを問いかけ、読者に深い共感と希望をもたらす一冊です。

現代のグローバル化した世界では、遠く離れた国で起きている問題も私たちの日常に影響を与える時代です。本書は、医療支援を自分の使命として捉える著者の視点から、「海外の問題を自分ごと」として捉える重要性を伝え、国際的な視野の拡大を促します。

ぜひ、多くの人々が命に向き合う勇気と希望の物語を手に取っていただければ幸いです。

著者プロフィール

大類 隼人(オオルイ ハヤト)
国際医療支援団体 認定NPO法人Future Code理事長/医師

1981年3月20日生まれ。幼少期を東京で過ごし、関西大倉高校を卒業後、兵庫医科大学に入学。医師免許取得後、呼吸器外科医および救命救急医として経験を積む。兵庫医科大学病院では、救命救急と呼吸器外科の兼任助教を歴任。

その後、東日本大震災、熊本地震、トルコ東部地震、ハイチのハリケーン災害など、国内外の災害医療活動に参加。こうした経験を通じて途上国の被災地や貧困の現状に直面し、2011年に大学病院を退職し、国際医療支援を目的とする認定NPO法人Future Codeを設立、理事長に就任。途上国の医療支援を続ける中で専門性を高めるため、2015年に英国リーズ大学院Public Health Internationalに進学し、修士号を取得。

その後、ハイチ、バングラデシュ、ブルキナファソなどの途上国や、日本国内の離島においても医療支援活動を展開。医療支援のほか、農業、人材育成、極度の貧困削減、雇用創出を目的とした収益事業にも取り組む。国内では、日本から国際社会で活躍する人材の育成を目的に講演活動や大学生への教育活動を行っている。高校時代から剣道の稽古を積み、現在は三段を所持。

上記内容は本書刊行時のものです。

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