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造反有理 文革楼の殺人

文芸

稲羽白菟(著) / 喜国雅彦(装画) / 千街晶之(解説)

発売: 行舟文化

四六判  640ページ 函入り上製本
定価 3,300円 (消費税 300円)
ISBN978-4-909735-22-5 C0093
在庫あり

書店発売日 2026年07月05日
登録日 2026年04月28日

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解説

文化大革命の混乱から救出された文化人たちが集う「文閣楼」。外界から隔絶された円形の楼閣で巻き起こる連続見立て殺人の犯人は、紛れ込んだ敵陣営のスパイなのか?疑心暗鬼が文閣楼を、文革の人民裁判の再演へと変える……

紹介

函入り上製本です。
特設サイト:https://mystery.gyoshu.com/zouhanyuri

「世が世なら最大級の秘密としなければならない類のお話です――」老劇作家が語り始めたのは半世紀前、中国が文化大革命の嵐の中にあった時代の秘話だった。
 時の首相・周恩来の陣営は、文革を主導し独裁色を強めていた江青ら「四人組」に対抗すべく、彼らが徹底的に弾圧し破壊しようとしていた伝統文化の担い手や、江青に命を狙われる立場の人々を密かに救出し、中国南部の山奥にそびえる円楼「文閣楼」へ疎開させていた。劇作家、詩人、推理作家、俳優、作曲家、科学者、僧侶……様々な分野の才能が集められた文閣楼はさながら文化サロンのようで、住人たちは「嵐の外」のひと時の平和を過ごしていた。
 しかしそんな楼閣内で殺人事件が発生する。科学院生命科学部長が持ち込んだ「先祖累代研究の秘薬」によって、住人たちがひとり、またひとりと殺害されていく。遺体の元には必ず、犠牲者を中国古典の偉人の最期になぞらえた竹簡が遺されていた。
 自分たちの中に敵方のスパイが紛れ込んでおり、皆殺しを目論んでいるのでは? 外界から隔たれたクローズド・サークルの中で疑心暗鬼は拡大し……。
 演劇×本格ミステリの挑戦的な作品を書き続けてきた著者が、オペラ『トゥーランドット』の調べとともに描く、新たな〈館〉ミステリの傑作!


凄惨な処刑大陸か、理想に充ちた究極の花園か。文革時代に鳴り響く壮大なオペラ、21世紀のわれわれは、その調べをどう聴く?
――作家・島田荘司

この作品はしばらくの間、稲羽白菟の代表作となる。作者自身も、この壁を越えるのはなかなか難しいだろう。
――作家・貫井徳郎

尋常ならざる重量感だが、駆け抜けるように読了した。巧緻さと気品に充ちた、今だからこそ読まれてほしい大傑作。
――作家・竹本健治

ミステリに造反するミステリ。今だからこそ、読むべきところはいくつでもある。
――作家・京極夏彦

目次

東京

第一部 革命無罪 すべては革命のために
 円楼 一
 北京
 円楼 二
 北京
 円楼 三
 曲阜
 円楼 四

第二部 四旧打破 すべてを打ち倒せ
 北京
 円楼 五
 北京
 円楼 六
 上海
 円楼 七
 北京
 円楼 八

東京
大阪

第三部 懐疑一切 すべてを疑え
 円楼 九
 武漢
 円楼 十
 長沙
 円楼 十一
 円楼

第四部 造反有理 すべてを覆せ
 北京
 円楼 十二
 井岡山
 円楼 十三
 円楼 十四
 北京
 円楼 十五

大阪
東京

解説 千街晶之
参考資料

著者プロフィール

稲羽白菟(イナバハクト)
一九七五年大阪市生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。
二〇一五年『きつねのよめいり』で第十三回北区内田康夫ミステリー文学賞特別賞。二〇一六年『合邦の密室』にて第九回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞準優秀作。同作にて二〇一八年デビュー(原書房)。著書に『仮名手本殺人事件』(原書房)、『オルレアンの魔女』(二見書房)、『神様のたまご 下北沢センナリ劇場の事件簿』(文春文庫)など。
喜国雅彦(キクニマサヒコ)
千街晶之(センガイアキユキ)

関連リンク

本書の特設サイト
『知能犯之罠』
『知能犯の時空トリック』
『大唐泥犁獄』
『蘭亭序之謎』
『北海道ミステリークロスマッチ』
『本格ミステリ・エターナル300』

上記内容は本書刊行時のものです。

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