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幻湯記

野見山 悠紀彦(著/文 他)

発売: 花乱社

四六判  272ページ 並製
価格 2,200円 (消費税 200円)
ISBN978-4-911429-22-8 C0093

書店発売日 2026年04月10日
登録日 2026年03月30日

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紹介

生死の狭間には,得てして人ならぬものが混じり込む──
アイロニカルな極上ブラックユーモア作品集,表題作他7編収録

ブラックな笑いに疲れたら,
山の温泉宿(「幻湯記」)で心を癒してください。
老練な番頭が,手ぐすね引いてお待ちしております。 

目次

死神の悲劇
笑うバイヤー
殺したような、殺されたような
よっ、千両役者!
BAR/KAMAKIRI
幻走特急
青き陽炎
幻湯記
あとがき

前書きなど

■「幻湯記」より
 背後で雪が崩れ落ちる大きな音がしました。積もった雪が湯の中に落ちたのかと、振り返りました。目にしたのは今朝方蓮台岩で見た、あの銀毛輝く巨大なお猿でした。お湯に入る、正にその瞬間の姿でした。思わず目を疑いましたが、間違いなくお猿です。(略)
 老猿は私に一瞥をくれましたが、後は瞑目してじっとお湯に浸かっております。不思議に怖くはありません。しかし、一体どこから来たのでしょうか。矢野様が仰ったように大明神のお使いなんでしょうか。
 もう考えるのは全てよそうと、頭の奥で誰かが囁きました。そう、人は自分が思うほど大きな存在でもないし、これからもそれはあり得ないだろうと囁きました。

著者プロフィール

野見山 悠紀彦(ノミヤマ ユキヒコ)
昭和22(1947)年生まれ。青山学院大学文学部日本文学科卒業(第1期生)。福岡市内の百貨店に勤務後,執筆を開始。主に時代小説を手がける。主な作品は「源重郎世事手控シリーズ」,「雪花の声」,「日本橋の風」他多数。
同人誌『九州文学』同人,同誌編集委員。令和6年度福岡市文学賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。

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