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福祉の起原

社会一般

安立清史(著)

発売: 弦書房

四六判  208ページ 上製
定価 2,145円 (消費税 195円)
ISBN978-4-86329-262-8 C0036
在庫あり

書店発売日 2023年03月15日
登録日 2023年01月31日

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解説

戦争と福祉のはざまで、未来への起点となる「起原」は何度もくり返しやって来る。その可能性を見逃さず、つかみ直すために私たちに何が必要なのかを示す。

紹介

人々の心が、ある種の絆を求めているにもかかわらず、戦争や疫病などによって分断されていく。この複雑な世界で、さまざまな問題に接するとき、その解は、現実に与えられた選択肢だけではなく、その外側にもあるのではないか。戦争と福祉のはざまで、未来への起点となる「起原」は何度もくり返しやって来る。本書は、その可能性を見逃さず、つかみ直すために、「銀河鉄道の夜」「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」を手がかりに、私たちに何が必要なのかを示す刺激的な一冊。

目次

序 章 ゴーギャンの三つの問い

第一章 「福祉の起原」―起源と起原
起原をめぐる問い―なぜ「歴史」ではなく「起原」なのか 
「福祉」の語源をさかのぼる 
「福祉」を定義する二つの方法―エスピン=アンデルセンの『福祉資本主義の三つの世界』をめぐって 
介護と福祉の社会化はどこへ向かうか―「宅老所よりあい・よりあいの森」から考える 


第二章 戦うことと戦う
「プラハの春」と「言葉と戦車」 
投下と回心―イスクラ(火花)の行方 
戦争をくぐりぬける―ヴィトゲンシュタインと「戦争」 

第三章 起原のあとの未来
銀河鉄道という謎 
「雨ニモマケズ」のほうへ 
選択肢の外にある可能性
失われた可能性を求めて―あとがきにかえて

著者プロフィール

安立清史(アダチ キヨシ)
1957年、群馬県生まれ。九州大学・大学院人間環境学研究院・共生社会学講座・教授。専門は、福祉社会学、ボランティア・NPO論。著書に、『福祉NPOの社会学』(東京大学出版会、2008)、『介護系NPOの最前線-全国トップ16の実像』(共著、ミネルヴァ書房、2003)、『ニューエイジング: 日米の挑戦と課題』(共著、九州大学出版会、2001)、『高齢者NPOが社会を変える』(共著、岩波書店、2000)、『市民福祉の社会学——高齢化・福祉改革・NPO』(ハーベスト社、1998)、『超高齢社会の乗り越え方』『21世紀の〈想像の共同体〉』『ボランティアと有償ボランティア』(以上、弦書房)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

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