映画創作と内的対話
石井岳龍(著)
A5判 72ページ 並製
定価 880円 (消費税 80円)
ISBN978-4-86329-297-0 C0074
在庫あり
書店発売日 2024年11月30日 登録日 2024年11月01日
解説
映画創作や鑑賞で行われる「内的対話」が、人間社会が抱える問題への重要なインスピレーションとなる
紹介
長編『狂い咲きサンダーロード』、『逆噴射家族』、『水の中の八月』、 最新作『箱男』の監督が語り尽くす……。自己の眠っている無意識とも対話する「内的対話」という
方法は、人間社会が直面している「分断と共生」の問題への重要なインスピレーションとなる。(本書から)
目次
◉目次
Ⅰ 映画は心の奥と対話する表現
映画と内的対話/映画はなぜ必要だったのか/映画創成期/心の闇の奥へ
Ⅱ 心を揺るがす映画表現の進化
映画=動き=変化=無常/編集の発見と進化/グリフィス/ドイツ表現主義/エイゼンシュテイン/アベル・ガンス/サイレント映画期を代表する四種類の映画編集技法まとめ/〈補足〉ソ連サイレント映画のモンタージュ/クレショフ効果/プンクトゥム/監督作「水の中の八月」の映画表現
Ⅲ 無意識下のエネルギーとの対話
内的対話と人間の無意識の奥/狂おしい無意識のエネルギーとの内的対話/トランスパーソナルセルフ、空、イデア、量子力学
Ⅳ 表現活動における「対話」の重要性
現代の創作における内的対話が直面する問題
著者プロフィール
石井岳龍(イシイ ガクリュウ)
石井岳龍(いしい・がくりゅう)〈旧名 石井聰亙(そうご)〉1957年福岡市生まれ。映画監督。1976年、日本大学芸術学部入学直後に8mm映画デビュー作『高校大パニック』が注目を浴び、長編『狂い咲きサンダーロード』(1980)により日本インディーズ界の旗手と目されるようになる。その後ディレクターズ・カンパニーの設立に参加し、商業映画としては初の単独監督作『逆噴射家族』(1984)によりイタリアの第八回サルソ映画祭でグランプリを受賞して海外でも高い評価を受ける。2006年から
2023年まで神戸芸術工科大学教授を務めた。主な監督作品:『エンジェル・ダスト』(一九九四)『水の中の八月』(1995)『ユメノ銀河』(1997)『五条霊戦記』(2000)『ソレダケ/ that’it』(2015)『蜜のあわれ』(2016)『パンク侍、斬られて候』(2018)
『自分革命映画闘争』(2023)『箱男』(2024) 上記内容は本書刊行時のものです。
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