点のないハハ
鹿又夏実(著/文 他)
発売: 書肆侃侃房
四六判 112ページ 並製
定価 1,650円 (消費税 150円)
ISBN978-4-86385-543-4 C0092
在庫あり
書店発売日 2022年11月21日 登録日 2022年11月09日
紹介
``は私の身体から
地面に落ち
満月が血をしぼった夜に
花を咲かせました
花びらひとつひとつは
巨大な骨に似て
花全体は肋骨のように
満月がふたたび血で
満たされました
泣き声
さけび
ひゅうひゅうと
昔の母とおなじ声で
風が吹いています
音楽に疎いので、雨音や台風の音、港で所在無げに突ったっているクレーンが沈黙している音が好きです。特に、雨が降る音は日本人にとって音楽であり、オノマトペであり、言霊ではないでしょうか。(あとがきより)
著者プロフィール
鹿又夏実(カノマタナツミ)
1983年横浜生まれ。第1詩集「リフレイン」(2018年モノクローム・プロジェクト、第2回花賞受賞)
第2詩集「ファントムペイン」(2019年私家版)
「オオカミ」「カナリア」同人
日本現代詩人会会員 日本詩人クラブ会友 上記内容は本書刊行時のものです。
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