版元ドットコム加盟社のうち九州を拠点とする出版社が書誌情報、日々のあれこれなど、共同で運営・発信します
書評あり

 

パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生

アンドリュー・ウィルソン(著/文 他) / 柿沼瑛子(翻訳)

発売: 書肆侃侃房

A5判  712ページ 並製
価格 7,480円 (消費税 680円)
ISBN978-4-86385-654-7 C0098
在庫あり

書店発売日 2024年12月27日
登録日 2024年11月29日

このエントリーをはてなブックマークに追加
 読書メーター  本を引用

書評情報

毎日新聞  朝刊

紹介

残された膨大な日記と手紙、インタビューから
謎のベールに包まれたサスペンスの巨匠の全貌に迫る

生まれながらに背徳と残虐、愛への渇望に苦しむ。「愛される」よりも「愛する」を選んだ孤独の女性作家。生誕100年を迎え、いま明らかにされる苦悩と野心、ゆがんだ愛。母親への愛憎のすべては小説作品の中に埋め込まれた――。

ハイスミスが保管していた資料、友人、敵、仲間の思い出、そして強迫観念的な人生の貴重な記録。
ーーFinancial Times紙

力強く、時に美しい伝記であり、1ページたりとも無駄がない。細部の積み重ねにより、20世紀の偉大な作家の忘れがたい肖像を生み出している。
ーーNew Statesman紙

ハイスミスは、彼女のいたずら好きなヒーローと同じように、逸脱した風変わりな人だった。
ーーJ. G. Ballard, Daily Telegraph Summer Reads


トルーマン・カポーティが絶賛した才能
20世紀を代表する作家 パトリシア・ハイスミス
代表作
『キャロル』自らの体験を基に男性作家名で発表したレズビアン小説
『見知らぬ乗客』ヒッチコックによって映画化された長編デビュー作
『太陽がいっぱい』アラン・ドロン主演で知られる名作映画の原作

パトリシア・ハイスミス Patricia Highsmith (1921〜1995)
別名クレア・モーガン。アメリカの女性作家。テキサス州フォートワースに生まれるが、生涯の大半をヨーロッパ大陸で過ごし、最終的にはスイスのロカルノで病死する。父親はジェイ・バーナード・プラングマン、母親はメアリー・コーツ。後に母親がスタンリー・ハイスミスと結婚したことにより、ハイスミス姓となる。最初の長編『見知らぬ乗客』がヒッチコック監督に、第三作目『太陽がいっぱい』がルネ・クレマン監督によって映画化され、作家としての地位を確立する。「不安の詩人」と評された彼女の作風はアメリカよりもむしろヨーロッパで先に受け入れられた。またクレア・モーガン名義で自らの恋愛体験をもとにしたレズビアンロマンス小説『ザ・ブライス・オブ・ソルト(後に『キャロル』)』を発表し、こちらもトッド・ヘインズ監督によって映画化された。

著者プロフィール

アンドリュー・ウィルソン(アンドリューウィルソン)
イギリスのジャーナリスト、小説家、伝記作家。「オブザーバー」、「デイリー・テレグラフ」、「ザ・ガーディアン」といった一流紙で活躍後、ハイスミスの伝記で伝記作家としてデビュー。ハイスミス以外にもハロルド・ロビンズ、シルヴィア・プラス、アレキサンダー・マックイーンなどの伝記を手掛ける。本書『パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生』は2004年度エドガー・アラン・ポー賞を受賞している。
柿沼瑛子(カキヌマエイコ)
英米文学翻訳家。主訳書『妄想の世界史 10の奇想天外な話』(ビクトリア・シェパード)、『誰?』(アルジス・バドリス)、『Gストリング殺人事件』(ジプシー・ローズ・リー)、『魔術師の帝国』(C・A・スミス、共訳)、『わが愛しのホームズ』(ローズ・ピアシー)、『キャロル』(パトリシア・ハイスミス)、『ヴァンパイア・クロニクルズ』シリーズ/『眠り姫』シリーズ(アン・ライス)など訳書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

ご注文はこちらから 質問する

7,480円
(消費税 680円)

在庫あり

送料無料

オンライン書店で買う


最寄りの書店で買う