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 佐賀学ブックレット 10

鍋島治茂の政治

伊藤 昭弘(著)

発売: 海鳥社

A5判  100ページ 並製
定価 1,320円 (消費税 120円)
ISBN978-4-86656-142-4 C0021
在庫あり

書店発売日 2023年04月12日
登録日 2023年03月11日

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解説

幕末の名君・鍋島直正が手本とした祖父・治茂。赤字財政の改善や組織改革に務めた治茂の治世は、幕末の雄藩「佐賀藩」の礎となった。本書では、鍋島治茂の佐賀藩主時代の政策を検討し、藩政史における治茂の治世を再評価する。

紹介

幕末の名君・鍋島直正が治世の手本とした祖父・治茂。赤字財政の改善に取り組み、人材育成のために藩校・弘道館を創設、さらに六府方などの藩の組織改革にも務めた治茂の治世は、幕末の雄藩「佐賀藩」の礎となった。
本書では、鍋島治茂の生涯を概観。とくに佐賀藩主時代の政策を検討し、佐賀藩政史における治茂の治世を再検討する。

前書きなど

 本書では、八代藩主治茂を取り上げる。佐賀藩について詳しい方なら、藩政改革を遂行した「中興の祖」として、また明治維新一五〇年記念の博覧会に足を運んだ方は、多くの人材を輩出した弘道館を創設した人物としてご記憶かもしれない。ただ孫の直正に比べれば、一般にはほとんど知られていないといっていいだろう。(中略)
 治茂の政治について「御仕組八ヶ条」に似ていたり(たとえば前述の弘道館創設)、「国益」思想に通じていたりするような政策については注目されるが、そのほかの政策も含めての総合的な評価は不十分に思える。
 本書は治茂の伝記として、また佐賀藩政史の一環として著した。多くの方に治茂について知っていただくとともに、佐賀藩政史において新たな視点を提示できればと考えている。
(本書「佐賀藩中興の祖 鍋島治茂」より)

著者プロフィール

伊藤 昭弘(イトウ アキヒロ)
1971年生まれ。佐賀大学地域学歴史文化研究センター教授。同センター長。

【主要編著】
『藩財政再考―藩財政・領外銀主・地域経済』(清文堂出版、2014年)
『佐賀学ブックレット⑧ 青年藩主 鍋島直正』(海鳥社、2020年)

上記内容は本書刊行時のものです。

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