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博多のくらし

文芸

森 弘子(著)

発売: 海鳥社

四六判  208ページ 並製
定価 1,870円 (消費税 170円)
ISBN978-4-86656-152-3 C0095
在庫あり

書店発売日 2023年10月14日
登録日 2023年09月30日

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解説

まだ米兵が町を闊歩していた昭和21年に生まれ、町や人々の移り変わりを見てきた。商家のしきたり、旦那衆とごりょんさん、祭りの起源とその変化、伝統的な食文化、そして忘れ得ぬ人々。老舗菓舗の娘が綴る思慕と追憶の博多

紹介

老舗菓舗の娘が綴る思慕と追憶の博多。
まだ昭和通りもなく米兵が町を闊歩していた昭和21年に生まれ、その後の町や人々の移り変わりを見てきた菓子店2代目の二女。商家のしきたり、旦那衆とごりょんさん、祭りの起源とその変化、伝統的な食文化、そして忘れ得ぬ人々。博多への溢れる想い。

目次

なつかしかぁ
原風景
麹屋番の店/日々のくらし/那珂川に想う/海風に吹かれて/うちのごりょんさん

のぼせもん
芸所博多とどんたく/博多松囃子の歴史/追山笠の廻り止/山笠復興の誉/山笠の鼻取り/謎の水法被/不浄の者立ち入るべからず/我が家のお盆 /いけどうろう/
博多の町の夏祭り

うまかもん/行当餅/オキュウト/饂飩と蕎麦と饅頭と、そして素麺/妙楽寺と外郎/お正月を迎える/博多雑煮/正月料理

前書きなど

 もし私が博多の本を書いたときには、その本はぜひ西島伊三雄さんの絵で包みたいと、ずっと思ってきた。
 (万四郎神社は)私の通った奈良屋小学校とは大博通りを挟んですぐのところであり、昔はよく来ていたものだ。
 最近、何十年ぶりかに万四郎さまに行ってみた。
 小さな境内、小さな社ではあるけれど、博多の繁盛と子どもたちの息災を祈る博多の人々の想いがしっかり詰まったスポットだ。
 ペン画を改めて見ると、万四郎さまの境内で遊んでいるのは、幼かったころの私と弟に見えてきた。
 その弟が令和二年四月八日、花祭りの日に私よりも先にみ仏のもとに逝った。
 私が懐かしい博多のことを綴ったのは、弟へのレクイエムなのかもしれない。
(本書「カバー絵に寄せて」より)

著者プロフィール

森 弘子(モリ ヒロコ)
1946年、博多銘菓鶴乃子本舗石村萬盛堂2代目石村善右の二女として生まれる。大学卒業と同時に太宰府天満宮文化研究所に奉職。福岡県・市など県下自治体の文化財保護審議会委員として、主に民俗文化財の調査研究・保護に携わる。2013年「社会教育功労者」として、2017年「地域文化功労者」として文部科学大臣表彰を受ける。『宝満山歴史散歩』『太宰府発見』『さいふまいり』『大宰府と万葉の歌』などの著書のほか、九州国立博物館、福岡市などで、まつり・行事の記録映像の制作にかかわり監修を務めている。

上記内容は本書刊行時のものです。

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