かぎろいのうた
よみがえる人麻呂
田原 明紀(著)
A5判 240ページ 並製
定価 1,650円 (消費税 150円)
ISBN978-4-86656-172-1 C0021
書店発売予定日 2024年10月15日 登録日 2024年09月09日
解説
「万葉歌人はいくつかの名前を使い分けて歌を詠んだのではないか」。大胆な仮説のもと、歌の意味や語句、正史の記事との比較を重ね、万葉歌人たちの真の姿を明らかにする
紹介
謎に包まれた万葉歌人・柿本人麻呂の真の姿に迫る。
「万葉歌人はいくつかの名前を使い分けて歌を詠んだのではないか」
大胆な仮説のもと、歌の意味や語句、正史の記事の比較を重ね
万葉歌人たちの真の姿を明らかにする
第2部では、太宰府御笠中学校の仲良し3人組が
古代史にまつわるさまざまな疑問を解決する
「古代史こぼれ話」を収録
目次
はじめに
第1部 かぎろいのうた
序章 万葉集に疑問あり
第1章 古歌は存在していたか
古歌はなかった
万葉集は人麻呂に始まる
記紀歌謡も人麻呂の歌
第2章 額田王と紫草
宮廷歌人の誕生
額田王を知る
額田王の周辺人物
同一人物説の検討
弓削皇子のその後(持統十一[六九七]年)
額田王の出身地
先駆けの額田王
第3章 人麻呂は謎だらけ
正体不明の歌人たち
人麻呂の謎
人麻呂像を構築する
人麻呂周辺
第4章 人麻呂歌人になる
人麻呂と阿礼
天武朝において
大倭生まれの枕詞
持統朝において
第5章 人麻呂は変幻自在
文武朝初期において
文武朝後半から元明朝において
元正朝前半において
第6章 人麻呂出家する
元正朝後半から聖武朝において
大伴氏と歌
満誓と観世音寺
第7章 人麻呂新羅へ行く
天平時代において
二通りの歌
金村の話
人麻呂の娘
第8章 家持袖にされる
娘子
梅の花
山吹
終章 終の人麻呂
人麻呂はいつ死んだ
人麻呂神になる
第2部 古代史こぼれ話
序章 古代史研究会再び
第1章 魏志倭人伝余話
『わたしの魏志倭人伝』を振り返って
卑奴母離
持衰
第2章 神武天皇から崇神天皇まで 日本書紀拾い読みⅠ
猪群山
安寧天皇の正体
武埴安彦の謀反
第3章 仲哀天皇から允恭天皇まで 日本書紀拾い読みⅡ
しば
御綱葉
木梨軽皇子
第4章 巨大古墳の推移と被葬者 日本書紀拾い読みⅢ
ピンク石石棺
巨大古墳被葬者考
第5章 推古天皇から持統天皇まで 日本書紀拾い読みⅣ
小野妹子
間人皇女
吉野行幸
第6章 出雲の起源 熊襲の足跡Ⅰ
阿蘇
出雲
早吸日女神社
第7章 巨石古墳と国造 熊襲の足跡Ⅱ
地下式横穴墓
磐井の乱後の熊襲の王子
乱後の熊襲の地方の王
一宮、二宮、三宮
亀の古墳、鬼の古墳
終章 銅鐸の秘密
桃太郎伝説
銅鐸とは
銅鐸の用途
銅鐸の出土地
銅鐸終焉の理由
おわりに
主要参考文献
著者プロフィール
田原 明紀(タハラ アキノリ)
1953年大分市に生まれる。大分大学経済学部卒。著書に『わたしの魏志倭人伝』(海鳥社,2016年)、『探証日本書紀の謎』(海鳥社,2021年)がある。大分県臼杵市在住。 上記内容は本書刊行時のものです。