満洲国の近代建築遺産
B5変型判 416ページ 上製
価格 8,800円 (消費税 800円)
ISBN978-4-86735-039-3 C0072
品切れ・重版未定
書店発売日 2023年01月10日 登録日 2022年11月22日
書評情報
日刊スポーツ
評者:大谷昭宏 |
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日本経済新聞
朝刊 評者:日本経済新聞文化面 |
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毎日新聞
朝刊 評者:第42回土門拳賞選考経過 大石芳野(写真家)、石川直樹(写真家)、梯久美子(作家)、砂間裕之(毎日新 |
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日刊ゲンダイ | |
建築技術 | |
週刊金曜日
評者:本田政昭(編集部) |
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毎日新聞
朝刊 評者:第42回土門拳賞受賞 |
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CAPA | |
大分合同新聞 | |
夕刊フジ |
紹介
現存する“歴史”の証言者───。
「満洲国」とは何だったのか
かつて百数十万人に上る日本人が居たとされる満洲国(1932─45)。
新京/長春,大連,旅順,奉天/瀋陽,ハルビン/哈爾濱などに,主として日本人が設計や施工に関わった建築物約400カ所を尋ねる。
建築物を通して浮かび上がる満洲国の実像。
船尾修(ふなお・おさむ) 写真家。1960年神戸市生まれ。筑波大学生物学類卒。出版社勤務の後、フリーに。アフリカ放浪後に写真表現の道へ。著書に『カミサマホトケサマ国東半島』(2017年、青冬社)、『フィリピン残留日本人』(2015年、青冬社、第25回林忠彦賞と第16回さがみはら写真賞・第1回江成常夫賞受賞)、『南アフリカ共和国(世界のともだち)』(2014年、偕成社)、『カミサマホトケサマ』(2008年、青冬社、第9回さがみはら写真新人奨励賞)、『循環と共存の森から―狩猟採集民ムブティ・ピグミーの知恵』(2006年、新評論)、『日本人が夢見た満洲という幻影──中国東北部の建築遺構を訪ねて』(2022年、新日本出版社)、『大インダス世界への旅;チベット、インド、パキスタン、アフガニスタンを貫く大河流域を歩く』(2022年、彩流社)など多数。現在は大分県の中山間地にて無農薬で米作りをしながら家族4人で暮らしている
版元から一言
本写真集には日本が満洲を統治していた時代に使用されていた建物が多数収録されています。これは戦前に日本人が満洲を統治していたひとつの証です。同時にロシア統治時代のものも含まれています。そうした写真群を見ることによって、過去の日本と中国、ロシアとの間に横たわっている「物語」に想いを巡らせてほしいのです。そういう願いを込めてわたしはこの本をつくりました。
なお、「満洲」とは、日本の領土であった関東州などを含む広い地域を指し、本来の「満洲国」とは区別する必要があります。しかしタイトルをあえて『満洲国の近代建築遺産』としたのは、同国の成立過程に日本が大いに関与し、日本はやがて満洲全域の統治に乗り出していったという重い歴史を今一度振り返りたかったからです。
───「中国東北部に満洲国の残影を探して」より
著者プロフィール