版元ドットコム加盟社のうち九州を拠点とする出版社が書誌情報、日々のあれこれなど、共同で運営・発信します

 

日中交流の軌跡

歴史・地理

崔 淑芬(著)

発売: 中国書店

A5判  370ページ 並製
価格 3,850円 (消費税 350円)
ISBN978-4-903316-55-0 C0021
在庫あり

奥付の初版発行年月 2017年01月
書店発売日 2017年02月20日
登録日 2017年01月31日

このエントリーをはてなブックマークに追加
 読書メーター  本を引用

解説

日中両国の過去の交流史にスポットを当て、徐福・鑑真から孫文・周恩来まで二十数人の人物を取り上げ、現地取材や各種調査を通して、その足跡を辿る。

紹介

 一衣帯水の国である中国と日本の交流の歴史は長い。近現代に
おいて、中日双方には不幸な歴史があったことも事実である。それ
らを念頭においてなお、両国の過去の交流史にスポットを当て、未
来を想うことは遙かに有意義なことであると考える。
 現在に至るまで中日の交流史上で明らかになっている人的交流
は、それに伴う物質・文化の側面を含めて、多岐多様に亘る。
 本書では、その中で人的側面にスポットを当て、古くは徐福、鑑真
や、空海、阿倍仲麻呂から、近現代の孫文や蒋介石、宮崎滔天、梅屋
庄吉等を取り上げ、その足跡を辿ることを試みた。検証のために訪
れた遺跡は、風化していたり、草木に覆われていたものも少なくな
い。しかし、これらの遺跡や交流は皆、一方では貴重な文化財であ
り、他方では次世代にも引き継がれるべき歴史の一齣でもある。
 この探求によって、中日両国の諸領域に亘る洋々たる展望が開
けるとすれば幸いである。

目次

まえがき
徐福 ─東渡上陸地の謎
鑑真 ─鹿児島の上陸記念地と伝教
楊貴妃 ─東渡の謎
空海 ─ゆかりの地 西安の青龍寺
阿倍仲麻呂 ─興慶宮と甘露寺の記念碑
謝国明 ─博多文化の展開と承天寺
朱舜水 ─儒学の伝播と日本の弟子達
呉錦堂 ─神戸の「呉錦堂池」と「移情閣」
黄遵憲 ─『日本雑事詩』・『日本国志』
孫文 ─在日の革命運動
宮崎滔天 ─日中友好発祥の聖地記念碑
梅屋庄吉 ─孫文の革命運動への援助
黄興 ─中国の西郷隆盛
蒋介石 ─日本軍事学校への留学
柏文蔚 ─長崎の「龍吟橋」と「無字之碑」
蔡鍔 ─将軍の日本留学とその死
郁達夫 ─名古屋大学の『沈淪』記念碑
魯迅 ─仙台留学と藤野先生
陳建功 ─東北大学が生んだ数学開拓者
蘇歩青 ─中国の数学教育者と日本留学
『民報』 ─中国同盟会結成と機関紙
郭沫若 ─大文豪と九州の縁
「中国留学生記念碑」 ─辛亥革命期の留学生達
陳天華 ─『警世鐘』・『猛回頭』
秋瑾 ─女英雄と下田歌子の実践女学校
周恩来 ─京都の「雨中嵐山」詩碑
聶耳 ─中国国歌の作曲者と藤沢の記念碑
華僑 ─函館他の在日華人社会
あとがき

著者プロフィール

崔 淑芬(サイ シュクフン)
崔 淑芬(さい・しゅくふん)
昭和33年,中国北京生まれ。
中国上海華東師範大学歴史学部卒業。
1996年,国立九州大学大学院文学研究科東洋史学専攻博士後期課程修了,
文学博士学位取得。
現在,筑紫女学園大学・大学院教授。
【著書】
『近代中国における師範教育の展開―清末から1948年までを中心として』
アジア文化総合研究所出版会, 1997年
『児玉花外詩存―日本人詩人筆下における辛亥革命著名人の実記』(漢詩訳)
中国重慶出版社,2003年
『来日中国著名人の足跡探訪―徐福・楊貴妃から蒋介石・周恩来・汪兆銘まで』
中国書店,2004年 
『中国女子教育史―古代から1948年まで』中国書店,2007年
『中国少数民族の文化と教育』中国書店,2012年
『アジアのなかのジェンダー』(共著)ミネルヴァ書房 2012年

上記内容は本書刊行時のものです。

ご注文はこちらから 質問する

3,850円
(消費税 350円)

在庫あり

送料無料

オンライン書店で買う


最寄りの書店で買う