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友好商社を知っていますか?

ビジネス

片本 善清(著)

発売: 中国書店

四六判  184ページ 上製
価格 1,650円 (消費税 150円)
ISBN978-4-903316-56-7 C0095
在庫あり

奥付の初版発行年月 2017年04月
書店発売日 2017年04月28日
登録日 2017年04月15日

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解説

当時を知る人にとっては懐かしく、若い人たちにとっては新鮮な話… 国交のなかった時代の日中貿易の知られざる真実を、約半世紀に亘り日中貿易に携わってきた著者が記す。中国駐在体験記。

紹介

当時を知る人にとっては懐かしく、若い人たちにとっては新鮮な話…
国交のなかった時代の日中貿易の知られざる真実を、約半世紀に亘り日中貿易に携わってきた著者が記す。
「井戸を掘った人」のことを決して忘れてはいけない!

目次

第一章 友好商社 一九六〇~七〇年代中国との商売事始め
第二章 地獄から天国へ いよいよ香港駐在生活へ(一九七六~八二年春)
第三章 船舶関連業務に集中 一九七〇年代後半から
第四章 香港から帰国二年半で今度は広東省へ
第五章 広州・福州から帰国以後の大阪勤務 繊維部衣料販売
第六章 第二の故郷 香港へ再度の挑戦
第七章 心底に残る失敗事 入社直後から野村・香港現法退陣まで
第八章 定年後の活動と方向性 二〇〇〇年以降

前書きなど

 社会人となり,会社勤めでつらい時には「ああ! 先生になっておけば良かった」と自らを慰めながらも,我慢と忍耐の繰り返しでひたすら危機を乗り切って参りました。ただ前述のちょっと拗ねた性格がプラスになってか,ストレスを溜めない秘訣「言いたいこと言い」を守ったおかげで,牛歩の歩み,マンマンディ(慢慢地)ながら,みんなに数歩遅れて一歩一歩昇進していきました。仕事の中心は,我が意に反して嫌いな中国語を使う羽目になっていきました。まるっきり話もできない外国語で,外国人と話さざるを得ない場面になり,ぶっつけ本番でどないかして「茨の道を這い上がる」しかなかったのです。人間追い込まれれば何でもできるということを,身を以て証明できました。喋るのもダメな上に中華料理も口に合わない。しかし,中国に行き出してから,このどちらも克服するしかなく,まず生きるために『中華料理』を徐々に食べて好きになっていきました。中国語のほうも,長期間の滞在即ち実地訓練で最終的には「まずは合格」のレベルに達することができました。
 田中角栄首相と周恩来総理の一九七二年九月二九日の北京の人民大会堂で行われた国交回復時の歴史的イベントにも,末席ながら参加できたし,天安門の歓礼台(観覧台)にも登れました。偉い人物が亡くなった時に「八宝山」にも行けたし,北京テレビにも出演したなど,苦労も多々あったものの,普通人が体験できないことも経験できたのではないか。想定外の分野で半世紀の長きにわたりほぼ専門的に中国と付き合いができたので,中国語は「今一歩劣る」と自分で決め込みながらも最終的には自由に読み書きできるようになれました。
 そんな自分が歩んできた道を振り返り,「我が人生に悔いはなし」と素直に統括できる今日この頃です。 

著者プロフィール

片本 善清(カタモト ヨシキヨ)
1937年,大阪府出身。大阪外国語大学中国語科卒業。野村貿易KK入社。中国駐在が主体で,①文化大革命時に北京駐在。②1972年秋,日中国交回復祝賀会に参加,周恩来総理と合撮。③香港・広東駐在がメインで(広東語堪能),1997年香港の中国返還時も雨中の花火打ち上げを見た。
野村退社後,AIBA 貿易投資コンサルほか数社の特別顧問を務める。

上記内容は本書刊行時のものです。

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