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騒土
黄色い大地の農民群像
原書名: 騒土

文芸

老村(著) / 多田 狷介(訳)

発売: 中国書店

A5判  435ページ 並製
価格 4,180円 (消費税 380円)
ISBN978-4-903316-62-8 C0097
在庫あり

書店発売日 2019年10月10日
登録日 2019年09月26日

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解説

『金瓶梅』『紅楼夢』の達成した中国伝統小説の技法を駆使。文革初期、黄色い大地上に展開する大スペクタクル!! 政事と情事・抑圧と反抗・権威と幻術・死と再生……

紹介

『金瓶梅』『紅楼夢』の達成した中国伝統小説の技法を駆使。
文革初期、黄色い大地上に展開する大スペクタクル!!
政事と情事・抑圧と反抗・権威と幻術・死と再生……
何が良い中国小説か? その答は『騒土』にあり!

目次

中国人の体裁―日本の読者に対して記す(老村)
自序:わたしの小説への目覚め

1~54章

何が良い小説か?―『騒土』の著述経験を例として(周明全)
訳者あとがき(多田狷介)

前書きなど

中国の作家莫言・閻連科・余華等の人たちの小説が貴国において翻訳されていると聞く。みなさんは恐らくまた彼らの作品中に描かれた中国人の体裁を目にするわけだ。ただし、申し訳ないが、言わせてもらうなら、まるまるああいうふうだというわけにはいかない!──それがまたわたしが『騒土』を書いた原因でもある。つまり、わたしは底辺の中国人がどのように生活しているかというその体裁を世の人びとに示したいのだ!

著者プロフィール

老村(ロウソン)
原名蔡通海。陝西省澄城県人。世襲の貧しい大工の家に生まれる。黄土大地の農民の巨大な苦難を語る必要があると感じ、文学に夢を寄せるに至る。父業を継いで農民となる事を願わず、製粉場の助手を手始めに、水利製図員、工事報告書の編集や現場の会計担当等をする。その後、青海省で従軍、戦闘員からタイピストになり、1978 年の大学・高専統一入試の復活後に大学を受験、入学。卒業後は部隊に戻り、参謀幹事から中隊勤務までいろいろこなす。性奔放なるにより俗間に転業、7 年間テレビ局のディレクターを勤める。1992 年、妻に従って北京に居住。給料と職位を捨てて文学創作に専心。長篇小説『騒土』『鷲王』『一個作家的徳行』『我歌我吻』『人外人』、中篇小説集『畸人』、随筆集『生命的影子』等を刊行。
多田 狷介(タダ ケンスケ)
1938 年茨城県に生まれる。1968 年東京教育大学文学研究科博士課程(東洋史学専攻)単位取得退学。公益財団法人東洋文庫研究員、日本女子大学名誉教授。著訳書に『中国彷徨─大陸・台湾・香港─』(1995 年 近代文藝社)、『漢魏晋史の研究』(1999 年 汲古書院)、『わたしの中国─旅・人・書冊─』(2006 年 汲古書院)、『中国逍遥─《中論》・《人物志》訳註他─』(2014 年 汲古書院)、『雲南のタイ族─シプソンパンナー民族誌─』(姚荷生原著 2004 年 刀水書房)、『滄桑─中国共産党外伝─』(暁剣原著 2010 年 中国書店)等。

上記内容は本書刊行時のものです。

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