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チベットの秘密

社会一般

ツェリン・オーセル(著) / 王 力雄(著) / 劉 燕子(編訳)

発売: 集広舎

四六判  416ページ 上製
定価 3,080円 (消費税 280円)
ISBN978-4-904213-17-9 C0098
在庫あり

奥付の初版発行年月 2012年11月
書店発売日 2012年11月15日
登録日 2012年10月30日

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書評情報

毎日新聞  

解説

北京に「国内亡命」を余儀なくされ、〝一人のメディア〟として創作と発信を続けてきたチベット出身の女性詩人が、闇に隠された「秘密」に澄明な光を当てる。

紹介

「野蛮」を照らし返す精神の輝き

民族固有の文化を圧殺された上、環境汚染・資源枯渇など全般的な存在の危機に直面するチベット。北京に「国内亡命」を余儀なくされ、〝一人のメディア〟として創作と発信を続けてきたチベット出身の女性詩人が、闇に隠された「秘密」に澄明な光を当てる。
王力雄「チベット独立へのロードマップ」及び編訳者による「雪の花蕊─ツェリン・オーセルの文学の力」を併録。

私たちは、彼女の詩やエッセイから、廃墟となった古刹、町中にあふれる兵士や警官、地響きを立てて進む戦車や装甲車、狙撃されて倒れる少女、背後に光る目、連行、拷問、投獄、処刑、逃走、抵抗、抗議の焼身自殺等々を読みとることができる。そして、読後には加害者の凶悪な姿か、抵抗者の尊厳ある偉大な姿か、人間としていずれを選ぶべきかと考えさせられる。
このような意味で、オーセルの詩は(中略)ロマンチックなメルヘンでも、さらに政治的な告発でもなく、「野蛮」な暴力の前であまりにも脆く儚い人間を愛惜しつつ、なおまた人間にとって何が大切なのかを照らし出す柔らかで奥深い輝きである。(劉燕子「雪の花蕊」より)

目次

日本の読者への序文  ツェリン・オーセル
Ⅰ 詩篇  ツェリン・オーセル
Ⅱ エッセイ  ツェリン・オーセル
Ⅲ チベット独立へのロードマップ  王力雄
Ⅳ 花の花蕊 ツェリン・オーセルの文学  劉燕子

著者プロフィール

ツェリン・オーセル(ツェリン オーセル)
王 力雄(ワン リィション)
劉 燕子(リュウ イェンズ)

上記内容は本書刊行時のものです。

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