【負の世界記憶遺産】 文革受難死者850人の記録
王 友琴(著) / 小林 一美(著) / 佐々木 惠子(著) / 劉 燕子(著) / 麻生 晴一郎(著)
A5判 562ページ 上製
価格 6,545円 (消費税 595円)
ISBN978-4-904213-76-6 C1022
在庫あり
書店発売日 2019年07月20日 登録日 2019年07月03日
書評情報
東京新聞/中日新聞 朝刊 | |
日本経済新聞
朝刊 評者:阿古智子(東京大学准教授) |
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朝日新聞
朝刊 評者:原著者インタビュー 編集委員・古谷浩一 |
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朝日新聞
朝刊 評者:原著者インタビュー 編集委員・古谷浩一 |
解説
死の事実と生の記憶さえも闇に葬られるのか? 毛沢東時代と変わらぬ政治体制下の中国。忘却に抗して記録する文革犠牲者の「生・死」の記録!
紹介
死の事実と生の記憶さえも闇に葬られるのか?
毛沢東時代と変わらぬ政治体制下の中国、
忘却に抗して記録する文革犠牲者の「生・死」の記録!
目次
目次より
第一部 毛沢東時代の政治運動における受難総論(王友琴)
第二部 文革受難死者八五〇人の略伝一覧表
第一表「文革受難死者六七一人略伝一覧表」(王友琴・小林一美)
第二表「文革受難死者――学者・知識人・著名人(死亡年別)一覧表」(佐々木惠子)
第三表「文革受難死者総索引一覧表」
第三部 論文特集「毛沢東社会主義の残酷な実態と理論的錯誤」
第一章 毛沢東・中国共産党の大学・学問・知識人弾圧(王友琴・小林一美)
第二章 反右派・大躍進運動期の『毛沢東の秘められた講話』を読む(小林一美)
第三章 四川省の農村で毛沢東時代の一七年間を生きた日本人の証言(小林一美)
第四章 労働改造所で死んだある老教授と、その家族の無惨(王友琴)
第五章 血をインクに転ずる惨痛(劉燕子)
第六章 わが父の、かくも長き受難の日々(謝宝瑜)
第七章 文化大革命が残したもの――道徳の高みからの強制(麻生晴一郎)
第八章 毛沢東の「社会主義・共産主義理論」に対する原理的批判(小林一美)
前書きなど
著者(王友琴)は、この学校でかつて教職員だった人や、元紅衛兵だった人に当時のことを聞いてまわった。ある教師だった女性は、同窓会に出たところ、元紅衛兵が大張り切りでこの会を取り仕切っていた。気持ちが悪くなって途中で外に出てきたと言った。著者が、文革時代の彼らのことを書いてくださいと言ったところ、この元教師は、声を震わして「書けない。これは私自身の余生の平穏の為です」と言った。すでに、文革が終わってから、三〇年も経つのに、まだ恐怖に慄いて話すことができないというのだ。また実際に、昔、紅衛兵として暴力を恩師たちに振るった人々は、まだ責任を追及されず、人を殺しても謝りもしない。文革の恐怖の毒素は、今も現代の空気の中に漂っているのである。(第二部の王友琴の文章より)
学者・知識人・著名人約300人以上の受難死者の略伝を3年がかりで編集した。こうした著名人の記録は、市井の名もなき庶民よりも記録が多い。本表は中国や香港等々に住む方々、特に北海閑人氏が苦労して作られた人名表を基準にし、いくつかの受難死者表や、著作の記載を合わせ、拡大拡充したものである。著名な人々の中には、著名であるがゆえに、庶民よりもはるかに残酷な最期を迎えた人々も又いたのである。(第二部第二表編者
佐々木惠子)
著者プロフィール
王 友琴(オウ ユウキン)
小林 一美(コバヤシ カズミ)
佐々木 惠子(ササキ ケイコ)
劉 燕子(リュウ エンシ)
麻生 晴一郎(アソウ セイイチロウ)
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