地質学者が文化地質学的に考える 人間に必要な三つのつながり
原田憲一(著/文 他)
四六判
価格 1,980円 (消費税 180円)
ISBN978-4-908869-22-8 C0095
在庫あり
書店発売日 2023年01月31日 登録日 2022年11月24日
解説
地質学者が文化地質学的に人間は何とつながって生きているのか、そしてどう生きることを考えるのかについて、地球、生物、未来とのつながりを軸に解説しています。
紹介
地質学者が、人間が将来まで健康に、幸せに生きるために何が必要なのかを地質学的に考察し解説しています。
地球とのつながり において「土」が生き物を育てていることを解説し、人間は「山をつくり力」を無くした星では生きていけないと説明しています。
生き物とのつながり において自然界は弱肉強食ではなく「共存共栄」で成り立っていると教えてくれます。そして地球環境の破壊は将来世代の首を真綿でしめているようなものだと指摘しています。
未来とのつながり において人間は地球にとってどのような存在であるのか、そして未来へ向けてメッセージを残すアイデアを紹介しています。
地球環境問題が喫緊の課題となっている現在、人間はどのように生きているのかについて俯瞰的に全体的に考えるヒントともなる、そして「こんな見方もあるのか」と気付きにもなる一冊です。
目次
長い自己紹介
はじめに
CHAPTER 1 地球とのつながり
生き物を育てる土
災害がもたらす恵み
アマゾンを育てるサハラ砂漠
海のプランクトンを育てる土
山をつくる力
陸を削る力
人間は宇宙に移住できるか
濃集作用による大気の浄化
濃集作用による海水の浄化
資源とは何か
資源利用と環境破壊
CHAPTER 2 生き物とのつながり
地球史カレンダー
自然界は弱肉強食か
生態系の仕組みと陰陽五行説
自然界は共存共栄
食物連鎖と養分の循環
土の実態
オージービーフを救ったコガネムシ
農業の反自然性
人工物の危険性
絶滅に直面するのは誰か
CHAPTER 3 未来とのつながり
食物連鎖から離脱した人間
人間は生命史上初の芸術家
美しくなってきた地球
人間の誕生
地層に残る人間の痕跡
新知体とはいかなる生き物か
暴かれる人類絶滅のシナリオ
芸術に託す新知体へのメッセージ
おわりに
前書きなど
第一章 地球とのつながり:「土」が生き物を育てていることを解説し、人間は「山をつくり力」を無くした星では生きていけない。
第二章 生き物とのつながり:自然界は弱肉強食ではなく「共存共栄」で成り立っている。そして地球環境の破壊は将来世代の首を真綿でしめているようなものだ。
第三章 未来とのつながり:人間は地球史上はじめての芸術家である。未来の新知体へ向けてメッセージを残すには、埋蔵美術館を造る。
版元から一言
地球環境問題が喫緊の課題となっている現在、人間はどのように生きているのかについて俯瞰的に全体的に考えるヒントともなる、そして「こんな見方もあるのか」と気付きにもなる一冊です。
著者プロフィール
原田憲一(ハラダケンイチ)
一九四六年、山梨県甲府市に生まれる。一九七〇年に京都大学理学部地質学鉱物学教室を卒業し、米国ウッズホール海洋学研究所へ留学。
一九七七年、京都大学大学院博士課程修了(理学博士号取得)後、一九七八年にアレキサンダー・フォン・フンボルト財団奨学研究員としてキール大学へ赴任。一九七九年、米国ワシントン州立大学地質学研究室客員講師を経て、一九八〇年に山形大学理学部地球科学科助教授となる。
二〇〇二年、京都造形芸術大学(現京都芸術大学)を経て、二〇一五年至誠館大学学長に就任、二〇一八年に退任。
比較文明学会会長、他を歴任し、現在に至る。 上記内容は本書刊行時のものです。
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