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顕密のハビトゥス

白川 琢磨(著/文 他)

発売: 木星舎

A5判  
価格 4,620円 (消費税 420円)
ISBN978-4-909317-03-2 C3014
在庫あり

書店発売日 2018年10月08日
登録日 2020年01月23日

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紹介

 神仏判然令(神仏分離)以降150年、日本人は不思議な宗教環境を生きてきた。 かつて神と仏がともにある神仏習合が否定されたとき、何が起きたのか—。
 本書は「日本人の宗教とは何か」を命題に掲げ、北部九州をフィールドに、祭りやしきたりに深く刻まれた実践や表象を通して、私たちの精神風土に根付き、今も息づく神仏習合のかたちを解き明していく。

目次

1章 神仏習合へのアプローチ 顕密仏教と宗教民俗—修験道を再考する/神仏習合と多配列クラス

2章 宗教民俗と神仏習合 大飯喰らいと大綱引き/北部九州における宗教民俗の歴史的動態/呼子の宗教的環境

3章 神楽と鬼—神仏習合の展開 「落差」を解く豊前神楽をめぐる歴史人類学的一考察/豊前神楽の系譜と改変/多配列クラスとしての「鬼」—修正鬼会から神楽まで/まとめ—「鬼」と伝統文化

4章 山岳寺社と神仏習合—文化資源論への展開 弥谷寺の信仰と民俗/湖底に沈んだ文化資源_地域開発と文化保存/英彦山の信仰と民俗/まとめ_神仏習合と文化資源

5章 結論_日本の宗教文化と神仏習合

著者プロフィール

白川 琢磨(シラカワ タクマ)
 白川琢磨(Shirakawa Takuma)1953年、香川県生まれ。
 慶應義塾大学法学部卒業。同大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。論文博士(人間環境学)九州大学人間環境学府。カリフォルニア大学サンディエゴ校・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校客員研究員、四国学院大学社会学部・福岡大学人文学部教授を経て、現在、福岡大学名誉教授、中山身語正宗教学研究所(瀧光徳寺)顧問。日本宗教学会理事・日本民俗学会理事(31期)。
主な著書・論文:『英彦山の宗教民俗と文化資源』(編著)木星舎、2017。『小石原川ダム文化
財関係調査報告書』(共編)朝倉市、2013。『福岡の祭り』(共著)海鳥社、2010。N・Y・デーヴィ
ス『ズニ族の謎』(共訳)ちくま学芸文庫、2004。『野甫の拝所と年中行事』(監修)四国学院大学、
1998。R・ニーダム『象徴的分類』(共訳)みすず書房、1993。「豊前神楽と祈りの〈かたち〉―
旧上毛郡を中心として」2005。「日本人の霊魂観再考」2004。「儀礼の隠喩的解釈―北部沖縄
伊平屋村野甫の豊年祭をめぐって」1999など。

上記内容は本書刊行時のものです。

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